イランは外食するときのバリエーションがとても少ないと思います。
あるのは、ピザ屋、ケバブ屋、水タバコとチャイを楽しむお店、ぐらいでしょうか。
家族で出掛けたときは、車いっぱいに鍋やフライパン、ガス、食材、クーラーボックスに飲み物、を詰め込んで出掛けます。
安易にレストランなどには入りません。
高いから、という理由もありますが、それにしてもなぜこんなにも外食産業が増えないのかなあ、と疑問に思っていました。
でも、答えは簡単。
「誰が何を入れて作っているかわからないものを食べたくない。」
日本でこの言葉を聞いたら、よほど食べ物にこだわっているのか、と思いますが、どうやらこの考えが一般的のようです。
私は昭和世代ですので、添加物がたくさん入り始めたころに成長してきました。
一時期、食堂のようなところでは「味の素」が並ぶ光景も見たように思いますが、最近はあまり見かけませんね。
身体にもよくないと聞いたことがあります。
そのような、「素」が何でてきているかわからないものは口にしない。
あれだけの準備をする手間を厭わず、徹底したその感覚に、潔さを感じるのでした。